窓ガラスフィルムの耐久年数は?
施工主様から良く質問される事の1つがフィルムの耐久年数です。 実際にフィルムの寿命を迎えた時、どのような症状が起きてどう効果があるのかを今回はお話しさせていただきます。
フィルムの施工後の経年劣化で何が起き始めるのか?
経年劣化で起こり得る問題は、大きく分けて2つになります。
①見栄え・外観による劣化
経年によりフィルムの粘着剤の接着力が陥ることによりフィルムがはがれてしまったり、汚れや変質によって透明なフィルムの白濁が起こったり、カラーが入ったフィルムが色抜けしたりといった問題が発生することがあります。
これは環境によってフィルムの状態が変わったりするため必ずなるというものではありません。逆に環境が悪い場合は劣化が早くなることもあります。 適切な時期に交換をせず、長期にわたり使用しているフィルムが、放置されているのをよく見かけます。見栄えがすぐに悪くなったりフィルムは剥がれやすいというイメージにも繋がりあまりいいイメージを持たれない方もおるかと思いますが、それは経年劣化が引き起こしており、交換しないからそのように見えております。数年で劣化が起きることは基本的にはありません。
②性能的問題
経年劣化によりフィルムの強度が落ち、引っ張っただけで破れてしまう状態となれば、飛散防止や防犯の効果が著しく落ちることになります。ほぼ効果がないと言えるでしょう。 また、日射調整や遮熱、紫外線カットなど、製品に備わっている性能も老朽化により低下していきます。 外観的な問題であれば、変化があった時にすぐに気付くことができますが、性能の劣化は目に見えないため、災害などの非常時の時は危険です。性能的な問題によるフィルム交換のタイミングを図ることは、外観面からのものに比べ判断が難しいと言えます。
実際にフィルムはどれくらい持つの❓
どのメーカーさんも基本的には同じで、内貼りで仕様する場合は、10年から15年を目安に交換をお薦めしております。 先程も言いましたが、期間はあくまで目安であり、貼ってから20年経っても異常が見られないというケースもあるみたいです。 逆に環境が悪い場合は劣化が早くなると言えるでしょう。
室内貼りが厳しい場合、外貼りをすることがあります。 外貼りの場合は5年から7年と言われております。これは外気や雨、紫外線などの影響を受けやすいため製品の劣化が早まると言えます。
どのような環境が劣化を早めるのか? 使用方法により劣化を早める要因となる場所はどういった場所なのか。 熱が篭る場所や湿気が多い場所での使用が劣化が早いと言われております。 窓ガラスの前に機械や板などが据え付けられている場合などは、特に夏季なんかはフィルムの温度が高温になり、50度以上の熱を保つことがあるそうです。 また、換気も悪く湿気なども高くなり劣化の原因になると言えるでしょう。 建物の設備や状況により、施工をせざるおえない場合なんかは施工後のこまめな点検などを行っていただき、劣化の具合を見ていただくことが大事かと思います。
フィルムにもコーティングがついている!?
多くのフィルムにはハードコートというコーティングが付いており、フィルムの表面を傷をつけづらくしております。 フィルムに傷がつくと性能面で劣化が早くなると言われているためフィルムの製造においては需要な役割を担っていると言えるでしょう。
まとめ
フィルムにはハードコートというものがあるのでそう簡単には劣化することはありません。 室内貼りですと約10年から15年ほど持ち、外張りだと5年から7年と言われております。 環境によっては劣化が早まることもあるため定期的な検査が必要かと思います。 また、見栄えが悪くなったりミラーフィルムなんかは色落ちをしたりするとわかりやすいかと思います。ハードコートが剥がれたりすることもあります。 劣化しているかわからない場合なんかはフィルムの専門業者の方にご相談することをお勧めしております。 ご相談だけでもいいので是非!ご連絡ください。
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